あきたこまちの玄米と白米。私は母の実家が米農家なので、おじさんが作ってくてれる米を食べている。
生まれてからずっとこのスタンスだが、「食べ飽きる」ということは無い。確かに小学校や中学校の頃は、「なんでいつもご飯とみそ汁なの?」と思うこともあったかもしれない。
しかし人生40年を超えてくると、これほどありがたいライフラインは存在しないのでは無いかと思う。もちろん、たまにラーメンもうどんも蕎麦もパスタも食べるが、米ほど毎回毎日食べ続けるということはない。
今、日本全体で農業者が不足していることはみんな知っていると思うが、「じゃあ」、と思い立って、おいそれと「農家になろう」と思っても、そう簡単になれるものでもない。大学を卒業したあと、IT企業に就職し、デジタルマーケティングや宣伝を生業に生きている私にとっては、まさに「初」のことだらけ。自分でやっていて、ちょっと笑えてさえ来る。
これは、「結局、自分のできるところからやってみるしかねーべな…」という気持ちから始めたトライアル的な試みだが、自分でできることから始めることがいかに大切かを知ることができる一歩となっている。
一例を掲載しておこうと思う。ベースはあきたこまち玄米と白神ねぎを使っている。玄米と白米はシェフオリジナルの配合量でブレンドし、特に玄米のやわらかさ、旨味を引き立てるために下ごしらえするのが最も重要なフェーズのようだ。
東京でイタリアンシェフとして活躍する方々が、私の贈ったそれらの食材をベースに、このようなメニューを試作開発してくれた。
「生産」「食品メニューの開発」「販路拡大」まで、ひとりで全部やろうとしても無理なことは知っている。
でも、自分の発案と行動と、賛同してくれるプロの仲間、そして少しの予算で、全国区で販売できる可能性を持つ商材があるとしたら、どうだろう。
秋田県能代市には、そういった可能性を秘めた食材であふれていることに気づくと、やれることはどんどん広がってくる。
そして、「能代市におけるガストロノミーツーリズム」のプログラム作りの軸となるものも見つかってきた。引き続き、がんばれ自分。